伊東 秀一

08/26 Hさんの募金箱

「今年は行けそうにありません。申し訳ないです」
私宛ての電話が入ったのは2週間ばかり前のことだったろうか。
「母も足の具合が悪くて、今年は付添いも厳しそうなので」
              ✤
声の主のHさんは私とほぼ同年代の女性で、ご近所さんというご縁。
全身が不自由で、長年車椅子の生活を送られている。
彼女の身の回りの世話をお母さんが続けておられるのだが、
その母上も今年90歳。足の具合が悪く外出もままならないという。
毎年、母子揃って24時間テレビの若里会場(長野市)に足を運ばれ、
1年間貯めた募金箱をチャリティバンクに託して下さる。
通っている作業所の仲間たちにと、チャリTシャツも購入される。

 

そこで今年は、私が募金箱(写真)をお預かりしてきた。
彼女と母上から預かった募金(写真)は、きょう午前中に
チャリティバンクにしっかりと届けさせて頂いた。
「毎年必ず自分で届けると言ってきかなかったんですが、
 今年ばかりは無理でした。お願いします」と母上。
Hさんから手渡された募金箱の重みは、ひときわずっしりと感じられた。
              ✤
41回目を数える「24時間テレビ」も間もなくフィナーレ。
報道フロアでニュースの“お留守番”をしながら考える。
Hさんのような人たちに支えられた番組なのだということを
決して忘れないようにしよう、と。
    (26日午後8時半・フィナーレ15分前に) 

07/20 寝ている間も・・・


【木陰はとても涼しい!/長野市城山公園で】

外を歩く時、自転車で移動する時、極力日陰を選ぶようにしている。
熱中症予防のためである。ちなみに日焼け防止はとうに諦めている。
(既に真っ黒けなので・・・)
            ✤
夕刻、若手記者たちと手分けして各地の消防局に電話をし、
熱中症搬送者の人数と詳細を聞き取る。
救急要請の119番通報があった時間をメモしていたら、
とあることに気付いた。
午前9時頃からお昼頃に集中している。
            ✤
「前夜寝ているうちから症状は進んでいたと思われます。
 朝起きて活動し始めたけれど、どうにも具合が悪くて
 救急車を呼ばれる方が多くおられます」
とは、通信指令室の方が教えてくれた話だ。
            ✤
日差しの盛りだけが熱中症の怖い時間帯ではない。
室内で寝ている間も、水分や塩分は体外に出ていき、
体内に籠もった熱が下がりにくくなってしまうという。
            ✤
以前「ゆうがたGet!」の3コマ解説でもお伝えしたが、
専門家が繰り返すのは「我慢をしない」こと。
寝苦しい夜は迷わずにクーラーや扇風機を使って、
室内や体をしっかり冷やすこと。心掛けましょう!

07/17 晴、晴、晴・・・

夕焼けが鮮やかな日の翌日は晴れ。
朝焼けが鮮やかな日の日中は雨に。
        ✤
以前、暮らしの知恵に関する本で読んだ
「観天望気」と呼ばれる気象予測の話である。


【TSB屋上から西の空を望む/午後7時20分】

きょうの夕焼けは実に鮮やか。明日は予報通りに晴れそう。
ということは酷暑もまだまだ、ということか。
晴、晴、晴・・・すなわち暑、暑、暑、である。
こういうのを長期戦というのだろう。
覚悟してかかるべし。


【社屋のアンテナも夕焼け色/長野市若里】

07/10 歳月

オウム真理教のトップ以下、7人の死刑が執行された日。
急きょ、松本市北深志の駐車場へ。
24年と9日前、史上初めて一般市民を標的に
化学兵器が撒き散らされた現場である。
降りしきる雨の中、私は中継マイクを握った。


【中継車が並ぶ松本サリン事件の現場/6日午後】

教祖に死刑判決が言い渡された日も、
被害者・河野義行さんの夫人が息を引き取られた日も、
私はこの駐車場に立ち、生中継に臨んだ。
          ✤
当時、木立の奥には被害者の住宅がほぼ見えていた。
今は、大きく成長した木々が建物をすっかり隠している。
生い茂った緑に、24年という歳月を思った。

06/19 頂きました!

第55回ギャラクシー奨励賞の贈賞式に出席してきました。
昨年11月放送の「NNNドキュメント’17~プラス4℃の世界」です。
信州各地から集めた「小さな異変」が、いつか来るかもしれない
「大きな変化」の前兆なのではないか。
そんな疑問を映像化した30分が、高い評価を頂きました。

永江淳志ディレクター(写真左)が取材から編集までを一人で仕上げ、
私がプロデュース(いわば最後の校正・仕上げ役)を担当しました。
現象を追い、それを解析、謎解きをするという、
従来のドキュメンタリーにはあまりないスタイルながら、
次につながる一本になればとの思いを新たにしています。
ご報告まで。